最近、Netflixの「ラヴ上等2」にハマっています。
SNSでも「続きが気になる」「面白すぎる」といった声が上がる一方で、「このノリは苦手」「自分には合わない」という声も。
それでも、なぜか目が離せない。
退学者は一体誰なのか・・・次回の配信が待ち遠しいですよね。
出演者たちの言葉や行動に「え、なんでそうなるの?」と思いながらも、気づけば次の展開が気になってしまう。
そこで、ふと思いました。
なぜ私たちは、こんなにも不器用でむき出しの恋愛に惹かれるのでしょうか?
恋愛リアリティショーには、さまざまな作品があります。
洗練された男女が出会い、少しずつ距離を縮めていくもの。
おしゃれなデートを重ねながら、お互いを知っていくもの。
そんな作品と比べると、「ラヴ上等」はかなり異色です。
感情を隠しきれない。
好きなら好き。
嫌なら嫌。
嫉妬もするし、怒ることもある。
強がっているように見えて、実は誰よりも傷ついている。
もちろん、すべての言動に共感できるわけではありません。
「そこは素直になればいいのに」
「なんでそんな言い方をするんだろう」
と思う場面もあります。
でも、だからこそ面白い。
きれいに整えられた恋愛ではなく、感情がそのまま表に出てくるからです。
SNSで賛否が分かれるのも、ある意味では当然なのかもしれません。
人によって「かっこいい」と思う部分も違えば、「苦手」と感じる部分も違う。
それでも多くの人が、その恋愛模様から目を離せない。
そこには、私たちが普段なかなか見ることのできない、人が誰かを好きになったときの“むき出しの感情があるからではないでしょうか。
婚活カウンセラーとして、これまでたくさんの男女の恋愛や結婚について相談を受けてきました。
そこで感じるのは、本気で誰かを好きになると、人は意外と不器用になるということです。
好きだから気になる。
好きだから嫉妬する。
好きだから傷つく。
好きだから、相手のちょっとした言葉に一喜一憂する。
頭では「そんなこと気にしなくてもいい」と分かっていても、感情はそう簡単にはコントロールできません。
そして、ときには自分でも驚くくらい感情的になる。
でも、それって決して悪いことではないと思うんです。
誰かを本気で好きになるということは、自分の心が大きく動くということ。
傷つきたくないからと、いつも冷静でいようとすると、同時に「誰かを本気で好きになること」からも遠ざかってしまうのかもしれません。
一方で、婚活をしていると、恋愛そのものよりも「正解探し」に一生懸命になってしまうことがあります。
年齢。
年収。
職業。
住んでいる場所。
身長。
見た目。
趣味。
価値観。
もちろん、結婚相手を選ぶ以上、条件を考えることは大切です。
結婚後の生活に大きく関わることもありますし、譲れない条件があるのは当然です。
ただ、条件を一つひとつクリアしていった先に、必ず「好き」が生まれるわけではありません。
むしろ、
「条件はいいんだけど、なんとなく惹かれない」
ということもある。
反対に、
「最初はタイプじゃなかったのに、会っているうちにどんどん気になってきた」
ということもあります。
人の気持ちは、プロフィールの項目だけでは測れません。
婚活をしている方から、
「なかなか好きになれる人がいません」
という相談を受けることがあります。
もちろん、本当に相性の合う人にまだ出会えていないこともあります。
でも、もしかすると別の可能性もあります。
好きになる前に、相手を判断しすぎていないでしょうか?
会う前からプロフィールを見て、
「年齢が少し違う」
「年収が思っていたより低い」
「趣味が合わない」
「写真の雰囲気がタイプじゃない」
そうやって一つずつ減点していく。
もちろん、譲れない条件を妥協する必要はありません。
でも、「ちょっと違うかも」と思っただけで、相手を知る前に可能性を閉じてしまうのは、少しもったいない。
実際に会ってみたら、
思っていたより話しやすかった。
一緒にいると居心地がよかった。
自分の話を楽しそうに聞いてくれた。
何気ない会話が楽しかった。
そんな小さな出来事から、気持ちが動き始めることがあります。
恋愛のスタートは、必ずしも「一目惚れ」ではありません。
「この人のこと、もう少し知りたい」
その小さな気持ちから始まる恋もあります。
婚活では、相手に嫌われないように振る舞うこともあります。
できるだけ感じよく。
できるだけ明るく。
相手の話に合わせて。
嫌なことがあっても我慢して。
もちろん、相手への思いやりは大切です。
でも、ずっと「嫌われない自分」を演じていたら、相手が知ることができるのは、本当の自分ではありません。
結婚するということは、これから長い時間を一緒に過ごすということ。
楽しいことばかりではありません。
意見がぶつかることもある。
価値観が違うと感じることもある。
自分の弱い部分を見せなければいけないこともある。
だからこそ、
「どうしたら嫌われないか」ではなく、
「どうしたらお互いに本当の自分を知ることができるか」
を考えることも大切なのだと思います。
「ラヴ上等2」を見ていて感じるのは、恋愛って、もっと面倒くさいものだったなということです。
相手の一言が気になる。
返信が来ないと不安になる。
他の異性と話していると嫉妬する。
自分ばかり好きなのではないかと不安になる。
素直になりたいのに、つい強がってしまう。
冷静に考えれば、
「そんなことで悩まなくてもいいのに」
と思うようなことでも、好きになると気になってしまう。
でも、その面倒くささこそが恋愛なのかもしれません。
何も感じなければ、傷つくこともありません。
期待しなければ、失望することもありません。
でも同時に、心が大きく動くこともありません。
本気で人を好きになるということは、傷つく可能性も含めて、その人に心を動かされることなのかもしれません。
婚活では、
「もっといい人がいるかもしれない」
という気持ちが出てくることがあります。
一人と会っても、
「もっと年収が高い人がいるかも」
「もっと見た目がタイプの人がいるかも」
「もっと価値観が合う人がいるかも」
と考えてしまう。
もちろん、妥協する必要はありません。
でも、完璧な相手を探し続けてしまうと、誰と出会っても足りない部分が気になってしまいます。
結婚相手に必要なのは、欠点がない人ではありません。
「欠点があっても、この人と一緒にいたい」と思える人。
そして、
「何かあったときも、この人となら向き合えそう」
と思える人。
結婚は、条件のいい人を探して終わるものではありません。
二人で人生を作っていくことだからです。
「ラヴ上等2」を見ていると、恋愛はもっと不器用でいいのかもしれないと思います。
うまく話せなくてもいい。
強がってしまってもいい。
嫉妬してしまってもいい。
もちろん、相手を傷つけることを肯定するわけではありません。
でも、自分の感情をなかったことにしてまで、きれいな恋愛をする必要はない。
「この人のことをもっと知りたい」
「もう少し一緒にいたい」
「この人と向き合ってみたい」
そんな気持ちが生まれたなら、その感情を大切にしてみてもいい。
婚活をしていると、どうしても「正解の相手」を探したくなります。
でも、本当の答えは、出会った瞬間に分かるものではなく、二人の関係を育てていく中で見つかっていくものなのかもしれません。
「ラヴ上等2」を楽しみながら、私はそんなことを考えました。
あなたは今、誰かを「条件」で見ていますか?
それとも、
「この人のこと、もっと知りたい」
と思える相手と向き合えていますか?
恋愛に正解はありません。
だからこそ、誰かを本気で好きになることは、きっと面白い。
そして、その「好き」という気持ちを二人で育てていく先に、結婚があるのかもしれません。