「それが浮気だったとしても...」
時計じかけのマリッジ・あやかの言葉から考える結婚観の違い
ABEMAで配信中の婚活リアリティショー「時計じかけのマリッジ」。
30日後の結婚式を前提にパートナーを探すという斬新な企画は、多くの視聴者の注目を集めシリーズ化されている大人気番組。
私自身、この番組に興味を持ったきっかけの一つが、MCを務める森香澄さんがIBJのアンバサダーを務めていることでした。
結婚相談所の仲人の立場としても興味深く視聴していましたが、その中で特に印象に残ったのが、あやかさんのある発言です。
「永遠の愛を誓ったら味方でいる。それが浮気だったとしても...」
SNSでも話題になったこの発言。
みなさんはどう受け取りましたか?
今回は、この発言をきっかけに見えてきた結婚観について考えてみたいと思います。
なお、この記事では最終回の結果には触れていません。ご安心ください。
あやかさんの言葉が話題になった理由・・・
あやかさんの発言を聞いて、
「それは違うのでは?」「浮気前提の結婚なんてあり得ない」
と思った方もいたかもしれません。
結婚を考える上で、浮気は大きな裏切りです。
それは私も同意です。
だからこそ、
「浮気だったとしても味方でいる」
という言葉に戸惑いを感じる人がいるのも当然でしょう。
私自身、この言葉を聞いた時にまず考えたのは、
「浮気を許すという意味ではないのではないか」
ということでした。
実際、あやかさんが伝えたかったのは、浮気の是非ではなく、
「結婚した相手と何があっても向き合いたい」
という覚悟だったように感じます。
人は完璧ではありません。
結婚生活は何十年も続きます。
その中では、予想もしなかった出来事が起こるかもしれません。
だからこそ、
問題が起きた時に逃げ出すのではなく、一緒に向き合える関係でいたい。
そんな想いが込められていたのではないでしょうか。
ヒロキくんが感じた違和感・・・
一方で、この考え方に違和感を抱いたのがヒロキくん
ヒロキくんは、
「浮気を前提に結婚を考えるのは難しい」
という考えを話していました。
この言葉もまた、とても共感できるものでした。
結婚とは、お互いに誠実でありたいと願うものです。
だからこそ、
「もし浮気したら」
という前提から話が始まることに抵抗を感じる人もいるでしょう。
そして印象的だったのは、
ヒロキくんが単純にあやかさんを否定していたわけではないことです。
むしろ、
「考えが変わってくれたら一緒に過ごしたい」
という気持ちを持っていました。
相手を好きだからこそ悩む。
価値観の違いがあるからこそ迷う。
その姿は、とてもリアルな婚活の悩みに見えました。
実際にも、会員様の相談事項でもよくある悩みの一つ。
この一つの価値観の違いがどうしても気になってしまう・・・
結婚する相手となると、ここはしっかり価値観を共有してきたいところですよね。
どちらが正しいではなく、結婚観の違い・・・
このやり取りを見ていて感じたのは、
どちらが正しいかという話ではないということです。
あやかさんは、
「何があっても向き合いたい」という結婚観を持っている。
ヒロキくんは、
「誠実な関係を前提に結婚したい」という結婚観を持っている。
どちらも間違いではありません。
ただ、大切にしているものが少し違うのです。
婚活でもよくあります。
条件も合う。
会話も楽しい。
お互いに好意もある。
それなのに結婚に進まない。
その理由は、趣味や食べ物の好みではなく、
結婚そのものに対する考え方の違いだからこそ起こること。
カウンセリングでは、どんな相手が希望ですか?と聞くと
「価値観が合う人を探したい」という言葉をよく聞きます。
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
もちろん価値観は大切です。
しかし実際には、価値観が完全に一致する人はいません。
血のつながった家族であっても、価値観の一致は難しいほど。
結婚相手は、育った環境も違えば、考え方も違います。
結婚生活の中で意見がぶつかることもあります。
だからこそ大切なのは、
価値観が同じかどうかではなく、
価値観が違った時に話し合えるかどうか。
相手の考えを理解しようとできるかどうか。
その姿勢なのだと思います。
あやかさんとヒロキくんのやり取りは、まさにその大切さを教えてくれているようでした。
ただ一つ、結婚相談所のカウンセラーとして感じることがあります。
それは、
「思っていることを全てありのままに言葉にする必要はない」
ということです。
婚活では正直さが大切です。
しかし同時に、相手への配慮も必要です。
本人が伝えたいことと、相手が受け取ることは違う場合があります。
あやかさんが伝えたかったのは、
「何があっても向き合える夫婦になりたい」ということだったのかもしれません。
ですが、
「浮気だったとしても」
という言葉が入ることで、別の意味に受け取られる可能性もあります。
婚活でも結婚生活でも、
何を伝えるかだけではなく、
どう伝えるか。
その視点はとても大切だと感じています。
時計じかけのマリッジを見ていて印象的だったのは、恋愛だけではなく結婚観の違いが丁寧に描かれていることでした。
あやかさんの覚悟。
ヒロキくんの誠実さ。
どちらにも共感できる部分があります。
婚活で大切なのは、完璧な相手を探すことではありません。
そして、自分とまったく同じ考え方の人を探すことでもありません。
大切なのは、
価値観が違った時に向き合えるか。
話し合えるか。
歩み寄れるか。
結婚はゴールではなく始まりです。
だからこそ、相手選びだけではなく、
「どんな夫婦になりたいか」
についても考えてみたいですね。